零細企業の社長が書くブログは、そこまで多くの人に読まれるものではありません。特に BtoB(企業間取引) の業態であれば、検索流入も少なく、アクセス数は期待できないかもしれません。
「誰も読んでいないんじゃないか…?」「ブログを続ける意味はあるのか?」
そんな不安を抱えることもあるでしょう。
ですが、たとえ一人にしか読まれなくても、社長のブログには大きな価値があります。その理由を詳しくお伝えします。
1. 従業員や取引先が読んでくれる
ブログは、顧客だけでなく、社内の従業員や取引先の方も読んでいるものです。
✅ 従業員にとって社長の考えや会社の未来を知ることができ、安心感を持てます。特に、社員数の少ない会社では、社長の考え=会社の方向性です。ブログを通じて、会社のビジョンや価値観を発信することは、社内の結束を強める効果があります。
✅ 取引先にとって「この会社はどんな考え方で仕事をしているのか?」を知ることができ、信頼関係の強化につながります。定期的にブログを更新している会社は、長期的に事業を続ける意思があると捉えられ、取引先に安心感を与えます。
2. 自分の意見が固まる
ブログを書くことの最大のメリットは、自分の考えを整理できることです。
社長の仕事は、事業を成長させ、将来のビジョンを描くことです。そのビジョンを明確にし、分かりやすく伝える力は、ブログを書くことで鍛えられます。
ブログを書くときに、
✔ なぜこのビジネスを続けているのか?
✔ これからどんな成長を目指しているのか?
✔ 自分が大切にしたい価値観は何か?
こうしたことを言語化することで、経営の軸がブレにくくなるのです。
3. 長期的にSEOに効果がある
検索エンジンは、定期的に更新されているサイトを評価する傾向があります。ブログをコツコツ更新し続けることで、SEOの効果がじわじわと出てくるのです。
BtoBのサイトは、BtoCのサイトに比べて競争が激しくないため、コツコツ続けるだけでSEO上位に表示される可能性が高まります。
最初は読者が少なくても、半年~1年後に検索からの流入が増えることも珍しくありません。
4. 失敗談を書くことで親近感が出る
社長のブログは、成功談ばかりではなく、失敗談や苦労話を書くと、より人を惹きつけます。
✔ どんな壁にぶつかったのか?
✔ どうやってその困難を乗り越えたのか?
✔ 今だから言える「やってはいけない失敗」は?
これらを赤裸々に書くことで、読者は「この人も同じような経験をしているんだな」と共感を持ちやすくなります。
5. 挑戦している姿は人を惹きつける
ブログを続けること自体が、社長が挑戦し続けている証です。日々の学びや気づきを発信することで、
✔ この会社は成長し続けている
✔ 社長は常に新しいことに挑戦している
✔ 今後の成長が楽しみな会社だ
という印象を持たれます。
特に、採用活動をしている会社であれば、ブログを通じて「この社長のもとで働きたい」と思ってもらうことも可能です。
6. 過去の自分と今の自分を比較できる
社長は成長するにつれて、考え方や価値観が変わることがあります。
過去のブログを振り返ると、✔ 昔はこう考えていたけど、今はこう思うようになった✔ あのときの悩みは、今は解決している✔ 事業の方向性が大きく変わってきた
といったことに気づきます。
ブログは、自分の成長を記録する貴重なツールにもなるのです。
7. ブログを書き続ける人は少ないので、差別化になる
多くの経営者が、最初はブログを書き始めても、途中で更新をやめてしまいます。しかし、ブログを続けていると、それ自体がブランディングになるのです。
ブログを定期的に更新している会社と、ほぼ放置されている会社があった場合、どちらに信頼感を持つでしょうか?
答えは明確です。
長く続けることができるだけで、競合と大きな差別化ができます。
8. ブログは「情報量の多い名刺」になる
社長のブログは、ただの文章ではなく、情報量の多い「名刺」のようなものです。
名刺には限られた情報しか載せられませんが、ブログには自分の考え、会社のビジョン、過去の経験、サービスの魅力などをすべて詰め込むことができます。
もし商談前に相手がブログを読んでいたら、「この社長、こんなことを考えているんだな」「会社の雰囲気がなんとなくわかるな」と、初対面でも信頼感を持ってもらうことができます。
まとめ:一人にしか読まれなくても、社長のブログは価値がある
✔ 従業員や取引先が読んでくれる
✔ 自分の考えが整理され、成長につながる
✔ SEOの効果が長期的に期待できる
✔ 失敗談を書くことで親近感が湧く
✔ 挑戦し続ける姿勢が人を惹きつける
✔ 過去の自分と今の自分を比較できる
✔ 続けるだけで競合との差別化になる
✔ 情報量の多い名刺として機能する
たとえ「一人にしか読まれなくても」、その一人が取引先のキーマンかもしれないし、未来の従業員かもしれないし、大切なお客様かもしれません。
社長のブログには、それだけの価値があるのです。だからこそ、迷わず書き続けていきましょう!