東京都港区のウェブサイト制作会社カベティーです。
ブログに何を書いたらいいのか、SEO対策はどうすればいいのかというお問い合わせをいただきます。いつも答えは決まって、仕事のことをかけばいい、それもお客様に説明するように書けばいいとお話しています。
気合をいれて、キーワードを選定してしっかりと記事を書くことも大切ですが、時には自分が気の向くままに仕事のことを書いてみると、意外に楽に文章が書けるなということに気が付くはずです。
本来人の頭の構造は、論理的かつ整然とした文章ばかりをかくようにはできていません。脳の構造があっちに行ったり、こっちに行ったりと情報が行き来するようにできていますので、話が飛んでしまうことはよくあるのが普通です。
整然とした文章を書くというのは、ある意味、何も意識しないで書くな文章の対極です。さらにその極地がSEOを意識した文章ということです。
ウェブ界隈にいると、SEOというのはキーワードを意識して書くものという当然の前提があります。もちろん、検索上位にあげようとするとこの考え方はいまだ有効ですが、AIが発達していくにつれて単純なキーワードの有効性はどんどん下がっていきます。
かつては検索エンジンが文章の内容を把握する手段がリンクやキーワードのみだったのでそのような手法が検索エンジン対策として効きましたが、今は全く違う時代に入ってきているといえるでしょう。
好みのキーワードを入れて、ボタンをおすだけでそれなりの記事が作成できてしまう時代です。当然それを評価する側の検索エンジンも、精緻に文章の質を把握できる時代になってきていると考えるのが当然です。
Googleが記事の品質を評価する基準としては、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」というE-E-A-Tが大切だといわれますが、一言でいえば独自性です。AIの書いた文章には、独自性を構成する要素がいずれもないのです。
AIには経験談が書けませんし、専門性がありません。有名人が書いた文章だから読もうという文章も作成できません。なにより自分はこう思う!という主張が書けません。
それでも、気軽に作れる、EEATが弱い文章が今後も乱造されていくことは目に見えています。
文章を書くのは慣れていないといかにも重労働ですから、文章を書くという労苦を劇的に軽減してくれるという魔法のささやきには抗うことができません。ですが、これまで書いてきた通りの理由で、いかに文字数が多かろうが、AIの書いたままの文章をならべても評価されません。
これからは、今まで以上に一般的な情報をわかりやすく説明することに加えて、自分の意見・考えをしっかりと打ち出すことができるかどうかが問われてきます。
極論、自分の考えがあれば多少論理的におかしくても評価されるのではないかと思っています。
論理的におかしい文章がこれまで以上に乱造され続けますので、論理がおかしくてもそれだけではマイナスポイントにならないからです。
こうした背景がある中で、これまで通りテクニカルなSEOのことばかりを意識していると、キーワードの海におぼれ、自分の意見がない文章になりがちです。
繰り返しですが、あなたがどう思うか、どのような体験に基づいて書いているのか、あなたの言いたいことは何か、主張は何かが強めに出ていないと意味がありません。
私はこの文章で、文章はSEOを気にしないで書いても構わないというメッセージを書いていますが、これが一つの主張です。
一方でAIを使わないで文章をかくというのも、パソコン時代に手書きで文章を書き続けるのと同じくらい非効率的です。アイディア出しにはピッタリのアイテムですから、うまくつかいながら独自性のある文章を作成していくことにはどんどん使うべきでしょう。
カベティーではSEO対策のお話を伺うと、まずは事業についてヒアリングさせていただき、そのなかから独自性のある内容について一緒に考えるスタンスでSEO対策を練っていきます。
もちろん内部対策SEOは確認しますが、外部SEOは独自性を意識してサポートしていきます。
重要なのはだれしも十分な体験談を持っているということです。
だれしも独自性があるのですが、文章が書けないといっている人は、体験談をもっているということに気が付いていません。
うまくAIを使いながら、独自性のあるコンテンツを作成していくためのお手伝いをこれからも地道にしてまいります。
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