東京都港区のウェブサイト制作会社カベティーです。
ブログを書いていると、専門性の強いものがあります。
それが専門家にむけた記事、IT人材採用にむけたメッセージであればいいのですが、お客様視点でいうと、内容が難しい記事が多いです。
これは私がウェブサイト周りの業界以外から入ってきているので、ある意味で素人のお客様視点で見る癖がついているかもしれません。
お客様が悩んでいるのは言ってしまえば、初心者の悩みです。
売上を分析していたのですが、ウェブサイトの基礎的な操作方法について教えてほしい、まずは一通りウェブサイトを作ってほしいという悩みがおおいのです。
特にWixは自分で運用できるので、特に「型」をある程度つくれれば自分で運用する、という方は多いです。
作ったウェブサイトをさらに高度化させてほしいというような悩みはほぼありません。
お客様は問題解決のための細かいことは知識として求めていません。
途中の過程を解決するために我々の仕事があります。
その知識があれば自分で解決しています。
そしてお客様は、抱えている問題を即座に、なるべく安く片づけたいと思っています。
人がモノを購入するのは快楽を得るためか、苦痛を免れるためです。
ウェブサイトに求めているのは、間違いなく後者です。
美しいウェブサイトをつくってうっとりして満足するお客様はいません。
ウェブサイトを新調したことによって、どれだけ問い合わせが増えるのか、求人が来るのか、説明の手間が省けて生産性が上がるのか。
どれだけ自分のビジネスがレベルアップするかにのみ関心があります。
きれいなウェブサイトが作れることは大切ですが、ウェブサイトで問題解決を求めています。
様々な悩みのバリュエーションに対応しなければなりませんからプロとして研鑽は必要ですが、やはりお客様の基礎的な悩みを解決することが大半の仕事です。
これは、おそらくウェブサイトの業界だけではなく他の業界でも同じことでしょう。
特に私たちのような小さい会社の仕事は、柔軟に、素早く、小さい簡単なお困りごとを拾って解決していく作業の積み重ねにほかなりません。よくあるお悩みを解決するということです。
よくある悩みについて、しっかりと答えるという姿勢を貫いていく。
ウェブサイトを制作するというのは、あくまでお客さまの手段であって、問題解決の方法は無数にあるなかの一つとしてウェブサイトを検討されているということを常に頭においています。
もちろんきれいなウェブサイトを作成するのは私たちの得意とするところです。
ですがある意味で自己否定する気持ちを持つことでお客様に寄り添えると考えています。
事業を伸ばすためにお客さまはウェブサイトを作り、その問題解決に時間がかかるのでお金を払ってでも解決したいのです。
ウェブサイトを受注するクリエーターは、作品を創作している側面がありますので、作って満足しがちです。お客様も出来上がりはうっとりします。
しかし、つくっただけではなく、年単位で細かく運用しつづけて初めてウェブサイトはお客様のビジネスに貢献する媒体になるのです。
きれいな花をつけても、おいしい果物ができるまでには時間がかかります。
その間、水をやり、雑草をとり、間引き、日照をコントロールし、気温・湿度にも目を配り続け、害虫駆除のため農薬を散布し、おいしい実がやっと成ります。
きれいなウェブサイトはいわば、花です。
ですが、お客様が欲しいのはあくまで実です。
お客様がおいしい果実を得るにはどうすればいいのか。
話が長くなりましたが、当社ではよくある悩みを素早く解決するということを生業にしています。当ブログもその哲学を反映し、よくあるお客様の問題をどのように当社が解決できるかという視点に立って今後も更新してまいります。