「まずはシンプルに」完璧を目指すより“形にする”ことの大切さ
- kabetee(カベティー)
- 4月5日
- 読了時間: 3分
私たちは日々、さまざまな企業や個人のお客さまからウェブサイト制作のご相談をいただいています。先日、以前からお付き合いのあったお客さまからも、ウェブサイトを新しく作りたいというご相談を受けました。
このお客さまは、サービスやブランドに対するこだわりがとても強く、「どう見せるか」「どんな言葉を使うか」など、細部に至るまでしっかりと考えをお持ちでした。
ただし、実際にどんなサイトにするのかという設計がなかなか固まらず、打ち合わせを重ねても前に進まない状態が続いていました。
ウェブサイトの作成は、後回しになってしまうことも多く、一度プロジェクトが止まると数カ月止まりっぱなしということもよくあります。着手したものの、途中で止まってしまうということもよくあります。
作り始めてからもよくあることなのですから、最初のスタート時点でとどまっていることが多いなあと感じています。
完璧を目指しすぎると、動き出せない
事業を営んでいる社長様は、細かい部分はともかく、「こうしたい」という想いがあります。大体の設計図は頭の中に入っています。
でも、サイト制作では“完璧な設計図”を最初から描こうとすると、逆に足が止まってしまうことがあります。
細部を詰める作業はとても大切ですが、それが原因でなかなか着手できないのはもったいない。お客さまも「まだここが決まっていないから」と制作を先延ばしにされているご様子。
そこで私たちは、まずは最低限の情報を載せたシンプルなサイトを作って、あとからリニューアルしていくという方向をご提案しました。
まず“公開する”ことが何よりの一歩
今は、Webの技術も進化しており、一度作ったサイトもあとからいくらでも変更・追加が可能です。WIXを使えば、一通りのサイトはすぐにできます(本当にすぐにできます)。
だからこそ、最初からすべてを完璧にするのではなく、まずは「今できる形」で公開してみる。
それによって、自分たちが何を伝えたいのか、どこをもっと強化したいのかが、よりはっきりと見えてくることがあります。
実際、現在はそのお客さまと一緒に、シンプルな構成で仮公開するサイトの制作をサポートしています。まだまだ完成形ではありませんが、「とにかく一歩を踏み出せた」ことで、お客さまの中にも前向きな動きが生まれています。
自分たちで作るという選択と、その意味
今回のお客さまは、「できるところまでは自分たちでやってみたい」というお気持ちを持っておられました。私たちとしても、その意思を尊重し、無理に“すべてをお任せください”とは言いませんでした。
自分たちでサイトを作るというのは、確かに時間がかかりますし、専門的な知識も必要です。でも、自分たちで試行錯誤するプロセスこそが、何に困っているのか、どこがボトルネックなのかを明確にする貴重な機会でもあるのです。
そして、困ったときには私たちがサポート役として助け船を出しながら、ひとつひとつ形にしていく。こうしたスタイルも、今の時代のウェブ制作のあり方のひとつだと感じています。
完成を急がず、「進んでいる」ことを実感する
大きなサイトやブランディングを伴うプロジェクトでは、「いつか完璧なものを」という気持ちが先行しがちです。でも、それよりもまず、「今、自分たちのサービスが存在している場所」をインターネット上に作ること。それが、最も重要な第一歩です。
そして、その一歩を踏み出すことで、次のステップが自然と見えてくるものです。
もし今、「何から始めたらいいかわからない」「頭の中にはあるけど、形にならない」と悩んでいる方がいれば、ぜひ「まずはシンプルに始める」ことを意識してみてください。
私たちkabeteeは、そんな一歩を一緒に歩んでいくパートナーでありたいと考えています。