ウェブサイト制作の本質は「接触」から始まる
- kabetee(カベティー)
- 4月17日
- 読了時間: 4分
~仏具回収サービス業者様へのアドバイス事例を交えて~
私たちはウェブサイト制作のプロとして、お客様にとって最適なサイトをつくることを日々追求しています。
しかし、ふとした瞬間に「どうやってこのサイトを受注するか?」という視点ばかりに偏ってしまうことがあります。もちろん、仕事として受注し、納品し、成果を出すことは大切です。
でも、すべての出発点は“お客様との接触”にある——私はそう考えています。
ウェブサイトは「目的」ではなく「手段」
多くのお客様は、ある日突然「ウェブサイトが欲しい」と思うわけではありません。背景には、「もっと商品を知ってほしい」「求人を強化したい」「問い合わせを増やしたい」といったビジネス上の課題や目的があるはずです。
つまり、ウェブサイトはあくまでも課題を解決するための手段にすぎません。
その目的を深く理解せずに、ただ見栄えのいいデザインをつくっても、ビジネスの成果にはつながりません。
【事例紹介】仏具回収サービス業者様へのSEOアドバイス
ある日、仏壇・仏具の回収を行っている業者様から「サイトの反応がいまひとつ」とご相談をいただきました。詳しくヒアリングをしてみると、仏壇処分に関しての検索順位が上がっているのものの、さらに検索順位を上げるにはどうすればいいのかといった悩みを抱えていらっしゃいました。
そこで、まずは既存のウェブサイトを診断し、以下のようなSEO改善のアドバイスを行いました。
タイトルタグに「仏壇処分」や「仏具回収」といった検索キーワードが不十分
各ページに検索意図に即した説明がなく、Googleに内容が伝わりにくい
回収事例の紹介が写真だけで、テキストによる情報補足がない
ページの関連性が乏しくGoogleにインデックスされていないページが多数存在する
このような課題に対して、次のような提案をしました。
「仏壇処分の流れ」「供養の意味」など、見込み顧客の不安を解消するコラムページを追加
事例紹介ページに「依頼日」「内容」「依頼者の声」などのテキスト情報を加える
内部リンクで各サービス同士をつなぎ、サイト全体の構造を明確化
これらを実行していただいた結果、検索順位が徐々に改善し、またGoogleでのインデックス済みのページが増加しています。
お客様のビジネス全体を見る視点を
この事例のように、ウェブサイト制作という枠にとらわれず、お客様のビジネスの全体像を見る姿勢が求められます。たとえ今すぐ「新しいサイトをつくってほしい」と言われていなくても、できる範囲でアドバイスや改善提案をしていくことが大切です。
それが信頼につながり、将来的な制作依頼や長期的な付き合いに発展していきます。
完璧なサイトは存在しない。だからこそ“外からの視点”が必要
どんなに丁寧につくられたウェブサイトでも、ユーザーの行動や検索アルゴリズムの変化によって、定期的な見直しは欠かせません。
お客様自身も、「何をどう改善したらよいかわからない」という不安を常に抱えています。そこに外部のプロの視点が入ることで、見えなかった課題や改善点が見つかるのです。
小さな接点の積み重ねが、信頼をつくる
今回の仏具回収業者様へのアドバイスも、最初は雑談レベルの相談から始まりました。「ちょっとサイトを見て気になったことがあったので…」という一言が、結果的にお客様のビジネスに大きく貢献することになったのです。
今すぐの制作受注にはならなくても、少しでもできることを提供しつづける姿勢が、信頼と成果を生むのだと改めて実感しました。
結局すべては「接触」から始まる
技術が進化し、ツールが増えても、本質は変わりません。お客様と会話し、悩みを知り、共に考えること——この「接触」があって初めて、本当に意味のあるウェブサイト制作がスタートします。
これからも私たちは、お客様としっかり向き合いながら、一歩一歩できることを積み重ねていきたいと思います。