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実務ができないことが、かえって強みになる

東京都港区ウェブサイト制作会社カベティーです。


ウェブサイト制作会社の代表をやっている人は、ウェブサイトに関する知識が豊富でなんでも解決する手段を持っている人だ、と私は思っていました。代表を引き継ぐまでは。


もちろん、なるべく多くの知識を知っていることは大切です。特にビジネスに関する情報、お客様に関する情報は知っておくに越したことはありません。


ですが、トップとしてはあまり業務の細かいところまで詳しくないほうがいいのかなと思っています。それにはいくつか理由があります。


有力なパートナーと気持ちよく働ける


ウェブサイトの業界では、独立する人は腕に覚えあり、の人ばかりでしょう。カベティーでも様々なパートナーの方と協業しておりますが、皆様自分のフィールドでは実力を発揮してくださっていて、頼もしい限りです。


ウェブ回りのお困りごとについて、答えを持っているパートナーがたくさんいるので、聞けばすぐに答えてくれます。カベティーというチームでは機能を果たしていますからそれでいいのです。


一方、代表の私といえば、ウェブサイト制作の細かい実務の話は分かりません。それぞれの分野で何が行われているかということについての知識はあるのですが、細かいところまでは正直わかりません。


ですが、これが私にとってのメリットになります。


どういうことか。


自分で制作が何もできないとなると、できる人をどうやってチームに迎え入れてその人の才能を発揮してもらい、チームとしてお客様の問題解決にあたっていくか?という観点で仕事をするしかないからです。


デザイナーはやはり他人の作品が気になる


デザイナーはやはり、ほかのデザイナーとの競争意識がありますので、他人がいい仕事をしていると、他人の制作したサイトを見て、自分のほうがすごいという嫉妬心、ライバル心が出てしまうこともあれば、自分の製作スキルが劣っているという劣等感にさいなまれることもあるでしょう。刺激をうけていいサイトを作ろうという気持ちになるかもしれません。


ですが、自分で何もできないと、できる人と働けるのがありがたくて仕方がないのです。嫉妬心なんて起こりません。これまで10年間Wixを触って制作してきた人と今から対等に張り合っても仕方がありません。


自分自身がいい作品をつくってコンテストで称賛されたい、世に認められたいなんて気持ちは全くありません。センスのいいサイトを作っている人がいたら、本当にすごいなーと思います。こういうのが得意なんだなと感心しきりです。


チームとして進捗を管理して、より早く成果がでればそれでいい。周囲に制作ができる人がいるのに私が詳しくなる必要はないと思っています。


お客様の問題を解決できているか?に集中する


私の仕事はお客様の本当の悩みを聞き取って、解決することです。ウェブサイト制作が生業ではありますが、ウェブサイトを作ることは手段にしか過ぎないと思っています。


腕のいいパートナーがたくさん集まっていたら、それぞれの得意分野を細かく把握することで、 よりハイレベルでお客様の問題解決ができる可能性が高まるなと感じて嬉しくなります。


素人の視点を持ち続けられる


自分でできないということは、自分でなんとか勉強して習得するという選択肢はありません。自分よりもできる人を見つけて、いつでも仕事を頼めるようにしておくという状態をキープするしかないのです。


正直言って、経営していると様々な分野のことを幅広く知識習得する必要があって、細かい実務を習熟する贅沢はありません。任せられる分野は任せて、幅広く知識を習得しながら現場の人に任せていく。


とすると、結果としてウェブサイト制作会社の中に、素人の視点をチームに持ち続けられる人がいる、ということになります。


デザイナーの方から協業希望の連絡をいただくことがありますが、やはりほかの人よりもデザイン性が優れたウェブサイトを作りたい、という気持ちを強く感じます。もちろんそれはデザイナーとしては正しいです。


素人視点の疑問も大切


ただ素人の視点から見ると、違いがわからないこだわりに力がはいっているのではないか?と感じることもあります。


誤解がないように申し上げますと、カベティーはチームとしては、目を引くような素敵なデザインを作るのが大得意な会社です。であるがゆえに、あえて素人の視点をもっている人がチームにいるというのは、顧客視点を持つという観点では正しいと思っています。


だって、お客様は素人ですから。顧客視点で仕事をしようと思ったら、素人の観点は大切です。


普通の人の感覚だと、ここで十分きれいなもの、という感覚をもつということです。


発注する側は不安なもの


また、制作物をきれいに仕上げるというだけではなく、発注者の気持ちに立ってコミュニケーションをとるというのところで、素人の立場が役立ちます。


私たちはプロですから、たくさんのウェブサイトを制作しています。これを書いている今も、制作案件を4~5つ同時並行的に処理しています。


そういう状態になると、いつも納期通りに作っているから納期までに作れば大丈夫という意識になりがちですが、お客様にとってはそうそうない機会に、高いお金を先に支払って制作を依頼してくださっているのです。


しかもWixという自分でやろうと思えばできるツールをつかいながら、それでもお金を払っていただいている。


プロはどんな風にサイトをつくるのだろう。お金払ってちゃんと作ってくれるのだろうか。自分がおかしいと思ったことをいったほうがいいのかな、なんとなく言いなりになっている気がする、すこし色合いを直してほしいんだけど。


サイト設計には流れがありますから、その時々で決めていただくことを示しながら、お客様の意に沿ったサイトをつくっていきます。その時に素人感覚をもっているとお客様に適切なコミュニケーションをとることができます。


これは一見ウェブサイト制作とは関係がないように見えますが、コミュニケーションの満足も含めてのウェブ制作から素人の視点をこれからも大切にしていきます。


まとめ


以上のように、ウェブサイトを制作するうえでは、意外に素人の視点が役に立ちます。といっても完全に素人というわけでもなくて、マネジメントをするのは一手に私の役割、そして責任を取るのが私の役割です。


それぞれの役割分担を大切にして、カベティーは今日もウェブサイトを制作しつづけています。





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